白内障
白内障とは
目の中の水晶体が加齢により濁ってくるため、ちょうど磨りガラスを通して見たような状態になることを言います。見えにくい、ぼやけて二重三重に見えると感じることが多いですが、運転中ライトの光が以前より眩しくなった、老眼鏡を合わしてもピントが合わないと来院される方もいます。
治療は初期段階では点眼薬で進行の予防をし、経過観察をします。
白内障が進行すると手術が必要になります。網膜や視神経、角膜等の他の部分に問題がなければ視力回復が期待されます。
手術は水晶体の袋を残し、濁った中の部分を取り出して、代わりに眼内レンズを入れます。眼内レンズはご自身の生活に一番便利な距離のものを挿入しますので、それ以外の距離のものを見る眼鏡は必要になります。
当院の白内障手術について
一口に白内障と言っても患者様各々に症状の違いがあります。数多くの白内障手術を執刀した院長がお一人お一人と相談し、手術を受けていただくにあたり、最善を尽くします。
手術は、点眼と局所注射による麻酔の後、水晶体の袋を残して濁った部分を超音波で乳化して砕き、吸引して取り出して代わりに折りたたみの眼内レンズを入れます。局所注射は点眼麻酔後行いますので痛みはありません。
当院では約3ミリの小切開で、吸引とレンズの挿入を行いますので、傷口を縫うことがない無縫合手術を行っています。これは術後の乱視を極力減らすこと、感染症のリスクを抑えることにつながります。
患者様の目の状態にもよりますが、手術時間は約15分程度です。入院の必要がありませんので、ご自分の生活のリズムを崩すことなく、手術を受けられます。
手術当日は来院されてから帰られるまで大体3時間程です。両眼を手術する場合は1週間あけて片眼ずつ行います。
当院では患者様のご家族のご希望によってモニターと窓越しに手術中の見学をしていただくことができます。
当院での白内障手術の流れ
-
- 手術前
-
診察を受けて、白内障手術が必要と診断され、当院での手術を希望されると、まず手術の予約をしていただきます。白内障の手術日は毎週月曜日の午後です。
次に「術前精密検査」を受けていただきます。これは手術予定の3週間前までに行います。
ご都合の合う火・水・金のいずれかの午後3時に来院いただきます。車やバイクの運転、自転車はお控え下さい。そして手術前週の木曜日に来院いただき、必要な目薬の点眼や飲み薬の服薬の説明をさせていただきます。その後は指示通りに点眼、服薬をして下さい。
翌日の金曜日に点眼を開始していただいているか、不安なことはないかスタッフからお電話をさせていただきます。
-
- 手術当日
-
- 指示した時間に来院いただきます。
- 車、バイク、自転車での来院はできません。
- 当日の昼食は抜いていただきます。
- 注意事項:お化粧はしないでください。着替えのしやすい服装でお越し下さい。靴下をご持参下さい。
- 手術終了後は院内でしばらく休息していただき、保護眼帯をしてお帰りいただきます。
- 入浴、洗髪、洗顔はできません。
- 飲酒、喫煙はできません。
- 保護眼帯は翌日の診察まで外せません。
-
- 手術後の検診
-
手術後翌日から3日間8時半に来院下さい。
そのあと翌週月曜日、翌々週は火曜日もしくは水曜日と来ていただき、手術後1カ月で月1回の診察になり、徐々に間隔をあけていきます。
当院では手術の際の回復室でのサポートも行っております。
手術を受ける前はどの患者様も不安です。
看護師以外にもスタッフが手術前後の患者様をサポートし、少しでも不安を取り除き、手術に臨んでいただくようにしております。手術について不安や疑問がある時は遠慮なく、医師やスタッフにお尋ね下さい。
心細い患者様には手術室で手を握るなどのサポートもさせていただいておりますので、遠慮なくおっしゃって下さい。